旅館で(2)

「え…?!?!?!」
一瞬、何が起きているのか分からなかった。








俺の体がゾクリと反応すると同時に頭がフル回転し始める。









そして、カチッとパズルのピースがはまるように状況を説明できるときが来る。










あ…



オナニーして寝落ち…









オナニー…







他人のオナニーを生で見る日がくるなんて…


まぁ正確にはオナニー後…?だけど…







反射的に部屋をキョロキョロしたが、スマホ一つすら落ちていない。







テーブルの上も綺麗で、荷物も広げられていないようだった。












さて…




俺はどうするか……







何も悩むことなんてない。




ただそのまま部屋を出れば良いだけ。










そのはずなのに、俺はその場に立ちすくんでいた。







そして急にハッとする。




今、第三者がこの部屋に入って来たらどうする?





俺、めっちゃ不審者じゃん!



慌てて部屋の入り口に戻り、ガチャンッと内側から鍵をかける。










いやいやいや!!!



人の部屋に勝手に入り込んで鍵かける奴のほうが不審者だから!!





何やってんの!!!俺!!!!









もう一度扉の鍵に指をかけようとしたとき、余計な言葉が頭をよぎる。










"旅行先でのワンナイトラブ"










いやいやいやいや!!!





AVの見過ぎか!?!?





それともあれか?!


日本離れの副作用か?!?!











『なぁ、旅先で出会った女性といい感じになってそのままヤるなんて、夢のような時間じゃん?


しかも、相手は若くて美人。




この機会を逃したら、お前は一生この女をおかずにしてヌくことになるよ?




妄想には終わりがないからね』









だめだ。


俺の中にいる、もう一人の俺がささやいている。














ゆっくりと、灯りの方へ引き寄せられる俺。






さっきと変わらない状況。




パンティのクロッチに手を乗せた女性が、目の前で寝ている。












まてよ…



客室の扉が開けっぱなしで、中に入ると脚を開いた女性が一人で寝ているなんて…ちょっと出来過ぎじゃないか?














そうか!




この状況はこの女性自身によってつくられたものなんじゃないか!?





そう!


この女性が、この旅館の宿泊客とエッチがしたくて部屋の扉を開けておいた!




うん!そう考えるのが自然だ!












なんて冗談を考えていても、俺の体は正直だった。





俺の浴衣の中の股間はすでに硬くなり、真っ直ぐ上にそびえ立っている。









旅先のワンナイトラブ。









頭にその言葉を浮かべながら、俺は目の前の女に手を伸ばしていた。







続く

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