ホットヨガ教室で(4)

*前話*

ホットヨガ教室で(3)


帰る際、受付を見ると黒田がいた。









「黒田さん、今終わりました。

確認したいことってなんですか?」




「あ、お疲れ様でした。

ここではあれですから、事務所の方にご案内しますね」






受付カウンターの内側から、奥の事務所へ案内される。







初めて入る空間。




ふーん、バックヤードはこんな風になってたんだ。




キョロキョロと周りを見ながら、黒田の背中を追う。







「あぁ!お疲れ様でした〜!♪」




ちょうど、先ほど参加したヨガクラスのインストラクターが帰るところだったようだ。




「ありがとうございました。お疲れ様でした」



私と黒田に見送られ、事務所を出て行く。









「あちらにお座りください。

ちょっと準備してきますので、少しお待ちくださいね」





そこまで広くない事務所の部屋のもう一つ奥に、小さな部屋があった。






簡易的な椅子とテーブル。



壁の一部には書類が詰まった棚が並んでいる。







黒田が部屋から出て行き、一人取り残された私。




言われたとおり椅子に座り、荷物を隣の椅子の上に置く。






うーん、こんな奥の部屋にまで連れてこられて、確認したいことってなんだろう…?





・・・。





私、なんか悪いことやった?





・・・?




一瞬何かが頭をよぎりそうになった次の瞬間、




タブレット端末を持った黒田が部屋に戻ってきた。









「桜木さん、


今回呼ばれた理由に、何か身に覚えはありますか?」



後ろを見ずにドアを閉める黒田。







「えっ???

あ、いや、、、、」





ガチャンッと扉が閉まる音が部屋に鳴り響く。







身に覚え?

いや〜…何もないけど…









あれっ、、、




え?





まさか…?






いやいやいやいやありえない。




だって…




そんなわけ…






体から汗が噴き出していた。





じわりと脇の下が濡れているのを感じる。






長い沈黙をつくってしまった。







とにかく、自爆しないように、不自然にならないように…





「え?私、何か悪いことしましたか???

すみません、気づいてなくて…」







「・・・




桜木さん、





ここでイヤらしいことをしてましたよね?」






ドクンッッッ






そんなはずない。




バレるはずがない。







あの日、黒田のことは一度も見なかった。





もしかして、誰かがチクった?




でもいつ見られてた…?





とにかく、否定の言葉を…






「こちら、見ていただけますか?」





黙っている私の目の前に、再生ボタンが表示されたタブレットが現れる。






黒田が画面をタップすると、見憶えのある景色が動き出した。







自分の目が、見開いていくのが分かった。






続き

ホットヨガ教室で(5)

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