先輩


夜風が気持ちいい。

お酒でほてった頬から耳を伝い、流れていく。


隣には海外出向から帰ってきた先輩。

ずっと会いたかった先輩。


ああ、私は幸せなんだ。




「・・・先輩には、もう一生会えないかと思ってました」

「・・・
また会いたかったってこと?」

「!!!///」


『(また会いたいのに)もう一生会えないんだ』

そう思って泣いた夜。


怒りと喜びが一気に込み上げてくる。


「なんでっ、こういう時だけ鋭いんですかっっっ!!!

んっ////」

私は明日、会社を辞めることを上司に伝えるんだ。

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