初めから、荒木はこうするつもりだったのだろうか。
いつの間にか私の後ろに置かれていたクッション。
さっき荒木がビールを取りに行ったときに置かれた?
気づかなかった?
でももう今はどうでもいい。
すぐに荒木は目の前に現れ、当たり前のようにキスを再開し始めた。
ベロベロと唇を舐められ、頭は上から掴まれている。
『うっ、、、、酒臭い・・・』
相変わらず鼻を刺激する匂い。
恐る恐る目を開けると、荒木の眼鏡のフレームが私の顔に当たりそうになっていた。
最後望みと必死に腕を内側にくぐらせ、荒木の体を押してみたが、少しも動かすことはできなかった。
代わりに、荒木の湿った舌が私の口の周りを濡らしていく。
必死に口を閉じてこらえていると、荒木の口が離れ目の前に顔が現れる。
「俺、伊藤のこと好きなんだよね」
「・・・うん。
・・・」
「気づいてたよね?
最後に思い出作らせてよ」
「・・・」
言葉が出ない。
私はこんな時まで相手に優しくするのだろうか?
それとも私がビッチなだけか?
「・・・
荒木くん。
私、彼氏いるの」
「そうなの? 誰?同期?」
「・・・ううん」
「ばれないっしょ。寮だし。
ね、」
そういうと荒木は私の手首をつかみ、もう片方の手で私のトレーナーの裾を捲りあげ始めていた。
真昼間の明るい部屋で、同期に胸を見られる。
「えっ?!?!
荒木くん!!!」
必死に体を揺らして手の動きを阻止しようとしたが、案の定、無駄だった。
首下まで捲り上げられると、白い下着が丸見えになる。
あっ
今日着けているは前ホックだ。
舌打ちしたくなる。
でも、荒木は気づいていないようだ。
いや、気づく必要がなった。
荒木はブラのアンダー部分に指を引っ掛けると、勢いよく上にずらす。
押し出されるように胸が溢れ落ちると、間髪入れずに、私の胸は荒木の両手に鷲掴みされていた。
『最悪・・・』
私は、もう何も考えないようにしていた。
「伊藤のおっぱい、やわらかいじゃん」
「・・・
(当たり前でしょ。おっぱいなんだから)」
心の中で精一杯の皮肉を考え気を紛らわせる。
荒木の顔が胸に食い込んでいたかと思うと、生温かく湿った感覚が乳頭に現れた。
そして乳首が指で摘まれたかと思うと、続けてチロチロ動く舌が突いてくる。
「ねぇ、伊藤ってさー、
どんなオナニーするの?」
「えっっ?????」
突然頭に響いた言葉に、反射的に声が出てしまっていた。
先ほどまで私の胸と遊んでいた荒木が、こちらを見ていた。
続く
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